「ペットを亡くしてから、仕事に集中できない」
「何かを始めても、すぐ思い出してしまう」
一緒に暮らしていたペットを失ったあと、
仕事を始める
↓
ふとペットを思い出す
↓
写真や最後の日のことを考える
↓
気づけば作業が止まっている
ということがあります。
家の中に残っている、
いつも寝ていた場所
ごはんの器
散歩の時間
などがきっかけになることもあるでしょう。
そんなとき、
いつまでも悲しんでいたらダメだ
仕事なんだから集中しないと
と無理に普段どおりへ戻ろうとする必要はありません。
大切な存在を失ったあとには、悲しみだけではなく、考えがまとまりにくい、眠れない、何もする気になれないなど、さまざまな変化が起こることがあります。
この記事では、ペットロスで集中できないときの仕事や勉強との付き合い方を紹介します。
ペットロスで集中できないことはある?
大切な存在を失ったときには、悲嘆と呼ばれる反応が起こることがあります。
悲嘆は、
悲しい
という感情だけではありません。
人によっては、
眠れない
何もする気になれない
ぼーっとする
過去のことを何度も思い出す
といった状態になることもあります。
そのため、ペットを亡くしたあとに仕事や勉強へ集中しづらくなることも考えられます。
まず、
集中できない自分を何とかしないと
と急がず、今の状態を確認してみましょう。
ペットのことを何度も思い出す場合
仕事をしている途中に、
最後に見た姿
元気だったころ
一緒に遊んだこと
などを思い出すことがあります。
思い出さないようにしようとしても、ふと浮かぶことがあります。
そんなときは、
また思い出してしまった
と責めるより、一度立ち止まっても構いません。
落ち着いたら、今していた作業へ戻ります。
思い出すことを失敗にしない
仕事中に思い出したからといって、
今日は集中できなかった
と一日全部を失敗にする必要はありません。
数分止まった。
また戻った。
それで構いません。
悲しみがある中で仕事をする日は、普段と同じ集中状態を目標にしなくてもよいでしょう。
写真を見ると止まらなくなる場合
スマホに写真が残っていて、
一枚見る
↓
昔の写真も見る
↓
動画も見る
となることがあります。
写真を見ること自体が悪いわけではありません。
ただ、仕事や勉強をしたい時間なら、
あとで見る
と決める方法があります。
写真を見る時間を別に作る
例えば、
夜に写真を見る
と決めておきます。
仕事中に見たくなったら、
あとで見る
と一言メモします。
悲しみを消すためではなく、今の作業とペットを思い出す時間を分けます。
ペット用品を見るたびにつらい場合
ごはんの器。
おもちゃ。
ケージ。
リード。
などが残っている場合があります。
見るたびにつらいなら、
今すぐ全部片付けなければいけない
とは限りません。
反対に、見えるのがつらいなら一時的に別の場所へ移す方法もあります。
自分が過ごしやすい形を選びましょう。
すぐ処分する必要はない
悲しいから全部捨てる。
残しておくべきだから絶対片付けない。
と一つに決める必要はありません。
判断できないなら、箱などへまとめて一度保管する方法もあります。
後から考えて構いません。
仕事が手につかない場合
仕事を始めても、
メールを読めない
内容が頭に入らない
場合があります。
その日は、
通常どおり全部こなす
より、まず重要な仕事を一つだけ確認してみましょう。
今日必要な仕事を一つ決める
例えば、
今日中に返すメール
だけにします。
そのあと余裕があれば次を考えます。
仕事全体を一度に見ないようにします。
簡単な仕事へ変える
自分で仕事内容を調整できるなら、
重要な判断
より、
資料整理
定型作業
など、比較的負担の小さい仕事へ変える方法があります。
今日はできない仕事を翌日へ回せるかも確認します。
仕事を短く区切る
普段は一時間できても、その日は難しい場合があります。
例えば、
10分だけ仕事
↓
少し休憩
とします。
10分できたら、もう10分。
できなければ休みます。
25分にこだわらない
ポモドーロ・テクニックでは25分がよく使われます。
しかし、悲しみが強い日に25分が長いなら、
5分
10分
でも構いません。
普段の設定へ無理に合わせないようにします。
一つ終わったら一度休む
メールを一通返した。
資料を1ページ確認した。
そこで一度休んでも構いません。
いつもの仕事量ではなく、
今日は何ができるか
を見てみましょう。
会議に集中できない場合
人の話を聞いていても、
途中からペットのことを考えている
場合があります。
会議なら、
今の議題
を一言メモします。
例えば、
今:納期
です。
気づいたら現在の話へ戻ります。
発言するのがつらい場合
気持ちが落ち込んでいて、
人と話すのがつらい
場合があります。
自分で予定を調整できるなら、会議を減らしたり一人でできる作業へ変えたりする方法があります。
難しい場合は、必要に応じて上司へ相談します。
職場へ伝えるか迷う場合
ペットを亡くしたことを職場へ話すかどうかは、自分で決められます。
詳しく話したくないなら、
身近な存在を亡くして少し体調が悪い
など、自分が伝えられる範囲で説明する方法もあります。
無理に詳細を話す必要はありません。
「ペットだから」と我慢しない
ペットを失った悲しみについて、
人間の家族を亡くしたわけじゃないから
と思うことがあります。
しかし、大切だった存在を失った悲しさは、その人にとっての関係によって異なります。
自分の悲しみを他人と比べて小さく扱う必要はありません。
周囲に理解されない場合
「また飼えばいい」
「ペットでそんなに落ち込む?」
などと言われることがあるかもしれません。
その言葉でさらに傷つく場合があります。
すべての人に理解してもらおうとせず、話せる相手を選んでも構いません。
話せる人がいるなら話す
家族。
友人。
同じペットを知っていた人。
などへ話すことで、少し整理できる場合があります。
何か解決してもらう必要はありません。
こんなことがあった
と話すだけでも構いません。
同じ思い出を何度話してもいい
「あの日こうだった」
と何度も同じ話をしたくなることがあります。
自分にとって大切な記憶なら、繰り返し話すこともあるでしょう。
早く話を終わらせる必要はありません。
思い出を書いてみる
誰かに話しづらい場合は、文章へ書く方法もあります。
例えば、
好きだったところ
一緒に行った場所
最後に伝えたいこと
などです。
仕事中ではなく、別の時間に行います。
書くことを義務にしない
悲しみを整理するために、
日記を書かないと
と思う必要はありません。
書きたければ書く。
書きたくなければ何もしない。
で構いません。
後悔が頭から離れない場合
ペットを亡くしたあと、
もっと早く病院へ行けばよかった
もっと遊んであげればよかった
など、後悔することがあります。
その考えが繰り返し浮かぶ場合があります。
「あのときこうしていれば」を考え続ける場合
過去の出来事は変えられません。
それでも、
別の選択をしていたら
と考えてしまうことがあります。
その考えが浮かぶこと自体を止めようとしなくても構いません。
仕事中なら、
あとで考える
と一言書き、今の作業へ戻ります。
自分を責め続けている場合
「自分のせいだった」
と思い続けることがあります。
実際の医療上の判断などについて気になっていることがあるなら、必要に応じて獣医師へ確認する方法もあります。
自分だけで何度も同じ場面を検証し続けないようにします。
最後の場面ばかり思い出す場合
亡くなったときの場面が強く残り、
元気だったころより最後ばかり思い出す
ことがあります。
無理に楽しい記憶へ変えようとしなくても構いません。
時間がたつ中で、別の記憶も浮かぶことがあります。
元気だったころの写真を見る
写真を見ることがつらくないなら、
元気だったころ
の写真を見返す人もいます。
ただし、さらに苦しくなる場合は無理に見る必要はありません。
自分の状態に合わせます。
家に帰るのがつらい場合
帰宅すると、
いつも迎えてくれた場所にいない
ことを強く感じる場合があります。
生活の中にペットとの習慣が組み込まれていたほど、変化も大きくなります。
帰宅後すぐ何か予定を入れてみるなど、新しい流れを少し作る方法があります。
朝がつらい場合
朝起きると、
散歩へ行く時間
ごはんをあげる時間
だったことを思い出す場合があります。
空いた時間をすぐ埋める必要はありません。
少しずつ別の習慣へ変えていきます。
散歩だけ続けてもいい
犬との散歩が生活の一部だった場合、
一人で同じ道を歩く
人もいるでしょう。
つらいならしなくて構いません。
反対に、歩くことで落ち着くなら続けても構いません。
正解は一つではありません。
習慣がなくなって時間が余る場合
毎日、
散歩
ごはん
掃除
などに使っていた時間が空きます。
その空白がペットを思い出すきっかけになる場合があります。
すぐ新しい趣味で埋めなくても構いません。
少しずつ新しい時間の使い方を作ります。
勉強に集中できない場合
資格勉強や学校の勉強をしていても、
文章が入らない
場合があります。
その日は新しい内容より、
復習
へ変える方法があります。
まず5分だけ復習する
例えば、
英単語を10個見る
昨日の問題を一問見る
くらいです。
それでも無理なら休みます。
勉強できなかった一日を取り返そうとしなくても構いません。
試験が近い場合
試験が近いと、
悲しんでいる場合じゃない
と思うかもしれません。
まず、必要な範囲を小さく分けます。
今日できる量だけ進めます。
状況によって学校や先生へ相談できることもあります。
勉強できない自分を責めない
普段できていたことができなくなると、
自分は弱い
と思うことがあります。
しかし、今は大きな喪失を経験した直後かもしれません。
普段と同じ状態を求めないようにします。
仕事や勉強を休んでもいい
可能な状況なら、
今日は休む
という選択肢もあります。
悲しみが強く、何も頭に入らない状態で無理を続ける必要はありません。
休めない場合は、最低限の作業へ絞ります。
ペットロス休暇があるか確認する
会社によっては、ペットの死亡に対する休暇制度を設けている場合があります。
制度の有無は会社によって異なるため、就業規則や人事へ確認してみましょう。
制度がなくても、有給休暇などを利用できる場合があります。
休んだ日に何かしなくてもいい
休暇を取ったから、
気持ちを整理しないと
遺品を片付けないと
と思う必要はありません。
寝る。
ぼーっとする。
写真を見る。
何もしない。
でも構いません。
食事を忘れていないか確認する
悲しみが強いと、
食欲がない
場合があります。
一方で、何も食べていないことによる体調の悪さも重なる可能性があります。
食べられる範囲で、自分の体の状態も確認しましょう。
睡眠が変わっていないか確認する
ペットを亡くしたあと、
夜になると考えて眠れない
場合があります。
逆に、長く寝てしまうこともあるでしょう。
悲嘆では睡眠パターンなどが変化することもあります。
生活への影響が続いていないか見てみましょう。
寝床が寂しくて眠れない場合
一緒に寝ていた場合などは、寝る場所そのものがつらい場合があります。
照明。
音。
寝る位置。
などを一時的に変える方法もあります。
無理に以前と同じ環境で寝なくても構いません。
夜に写真を見続けて眠れない場合
写真を見ているうちに、
何時間も過ぎる
場合があります。
寝不足が続くなら、写真を見る時間を夕方などへ移す方法があります。
悲しむ時間をなくすのではなく、睡眠も守ります。
体を動かす気になれない場合
いつもしていた運動をする気になれない場合があります。
すぐ元の運動量へ戻す必要はありません。
できそうなら短く歩く程度からでも構いません。
散歩で少し外へ出る
家の中にいると考え続けてしまう場合、
少し外へ出る
人もいます。
5分程度でも構いません。
気分が変わらないなら、それでも問題ありません。
悲しみを消すために歩く必要はありません。
「気分転換しないと」と考えすぎない
映画。
旅行。
買い物。
などで気を紛らわせようとすることがあります。
それが合う人もいます。
一方、何をしても楽しくない時期もあります。
無理に楽しもうとしなくて構いません。
新しいペットをすぐ迎えるべき?
ペットを亡くしたあと、
新しい子を迎えたら楽になる
と言われることがあります。
しかし、新しいペットを迎える時期に決まりはありません。
すぐ迎えたい人もいれば、長い時間を置きたい人もいます。
悲しみを消す方法として急いで決める必要はありません。
新しいペットは代わりではない
新しいペットを迎える場合も、亡くなったペットの代わりになるわけではありません。
それぞれ別の存在です。
自分が迎えたいと思える時期に考えます。
「早く立ち直らないと」と思わない
数日。
数週間。
あるいはもっと長く悲しむことがあります。
悲嘆の現れ方や時間には個人差があります。
誰かと比べて、
まだ悲しんでいる
と焦る必要はありません。
周囲が普通に戻っても自分はつらい場合
数日たつと、周囲は普段どおりになります。
しかし、自分だけはまだ強く悲しい場合があります。
周囲の時間と自分の気持ちが同じ速さで進む必要はありません。
記念日などにまたつらくなる場合
誕生日。
命日。
家に来た日。
などに、再び悲しみが強くなることがあります。
一度落ち着いたあとに悲しくなったからといって、
元に戻ってしまった
と考える必要はありません。
思い出の場所でつらくなる場合
散歩コース。
動物病院。
公園。
などで思い出すことがあります。
避けたいならしばらく避けても構いません。
行きたいと思えるなら行っても構いません。
自分の状態に合わせます。
他のペットを見るのがつらい場合
SNS。
散歩中。
テレビ。
などで同じ種類の動物を見るとつらくなる場合があります。
その時期だけSNSの表示を減らすなど、距離を取る方法もあります。
SNSでペットの投稿を見続けない
自分のペットの写真だけでなく、他のペットの投稿を見てつらくなる場合があります。
必要なら一時的にSNSから離れてみましょう。
また見たくなったときに戻れます。
思い出を残す方法もある
写真。
動画。
首輪。
足形。
文章。
などを残す人もいます。
残し方に正解はありません。
自分が残したいものだけを選びます。
小さなアルバムを作る
少し落ち着いてから、
好きな写真だけ
集める方法もあります。
ただし、作ることがつらい時期に無理に行う必要はありません。
いつでもできます。
お別れの形を作る
お花を置く。
写真を飾る。
手紙を書く。
など、自分なりのお別れをする人もいます。
何もしなくても構いません。
自分に合う形を選びます。
ペットロスについて検索し続ける場合
「いつ治る?」
「普通はどれくらい?」
と検索し続けることがあります。
他の人の体験を知ることが助けになる場合もあります。
一方、比較するほど不安になるなら、一度検索を止めてみましょう。
回復期間を決めつけない
「一か月で元気にならないとおかしい」
など、期限を決める必要はありません。
悲嘆の経過には個人差があります。
生活への影響を見ながら、自分のペースで過ごします。
仕事へ集中できる日があっても罪悪感を持たなくていい
ある日、
気づけば数時間ペットのことを考えなかった
ことがあります。
そのことに、
忘れてしまったみたいで申し訳ない
と感じる人もいるでしょう。
集中できた時間があったからといって、大切だったことがなくなるわけではありません。
笑えるようになっても忘れたわけではない
友達と話して笑った。
映画を楽しめた。
そんな瞬間が戻ってくることがあります。
悲しみが薄れることと、存在を忘れることは別です。
普段の生活へ戻ることを責めなくても構いません。
悲しい日が戻ってきてもいい
昨日は普通に仕事できた。
今日は何もできない。
ということもあります。
一直線に元気になる必要はありません。
その日の状態に合わせます。
一人で抱えるのがつらい場合
悲しみについて話せる人がいない場合があります。
そのときは、心理職など専門家へ相談することも選択肢です。
悲しみを一人で抱えることが難しい場合は、心理職や医療機関、公的なこころの相談窓口を利用する方法もあります。
生活への影響が強く続いている場合
例えば、
仕事や学校へほとんど行けない
眠れない状態が続く
食事がほとんど取れない
長期間ほとんど何もできない
などです。
その状態なら、集中方法だけで何とかしようとせず、医療機関や心理職などへの相談を検討してください。
自分を傷つけたいほどつらい場合
悲しみが非常に強く、自分を傷つけたい、死にたいという考えが出ている場合は、一人で集中方法を試している状況ではありません。
身近な人や医療機関などへ早めに助けを求めてください。
まず安全を優先します。
相談先が分からない場合は、厚生労働省「相談先一覧」で電話やSNSなどの窓口を確認できます。差し迫った危険がある場合は、緊急通報を利用してください。
集中できないときの一般的な対処法は、集中できない時はどうする?も参考にしてください。
Pomolikaで「普段どおり」を目指さない
Pomolikaはブラウザで使えるポモドーロタイマーです。
ペットロスで集中できないときに、
悲しみを忘れるため
にタイマーを使う必要はありません。
一方、
今日は少しだけ仕事をしたい
という状態なら、作業を小さくするために使えます。
例えば、
今日することを一つ決める
↓
Pomolikaを10分に設定する
↓
10分だけ作業する
↓
タイマーが鳴ったら一度休む
という流れです。
途中でペットを思い出したら、止まっても構いません。
落ち着いたらまた戻ります。
10分が長ければ5分。
できそうなら15分。
その日の状態に合わせます。
タイマーを、
悲しみを押し込めて働くため
ではなく、
今できる範囲を小さくするため
に使ってみましょう。
まとめ
ペットロスで集中できないときは、
早く普段どおりへ戻らないと
と急ぐ必要はありません。
例えば、
- ペットを思い出すことを失敗にしない
- 仕事は今日必要なものを一つに絞る
- 5分や10分へ作業を短くする
- 難しい仕事は後へ回す
- 写真を見る時間と仕事の時間を分ける
- 後悔が浮かんでも自分を責め続けない
- 睡眠や食事など自分の体の状態も確認する
- 休めるなら休むことも考える
- 悲しみの期間を他人と比べない
- 日常生活への大きな影響が続く場合は専門家への相談も検討する
といったことがあります。
仕事を始める。
思い出す。
悲しくなる。
また止まる。
そんな日があっても構いません。
まず10分だけ。
できなければ休む。
少し戻れそうなら、また一つだけ進める。
ペットロスで集中できないときは、集中力を取り戻すことより、悲しみを抱えたままでも無理なく過ごせる一日の大きさにすることから考えてみましょう。