先延ばしハイアチーバー完璧主義対策

ハイアチーバーでも先延ばしする?成果を求めるほど始められないときの対策

高い成果を目指しているのに先延ばししてしまうのはなぜでしょうか。ハイアチーバーと先延ばしを単純に結びつけず、期待する完成度が高い、失敗を避けたいなど、作業を始めにくくする状況と対策を紹介します。

「仕事では成果を出しているのに、なぜか重要な仕事ほど先延ばししてしまう」。

「やる気がないわけではない。それどころか、ちゃんと結果を出したいと思っているのに始められない」。

高い成果を目指す人でも、先延ばしすることはあります。

一般に、高い目標を持ち、成果を上げようとする人を「ハイアチーバー」と表現することがあります。

ただし、

ハイアチーバーだから先延ばしする

と単純に考えることはできません。

例えば、

  • 高い完成度を求めている
  • 失敗したくない
  • 最適な方法を探し続けている
  • 多くの仕事を抱えている
  • まとまった時間を確保してから取り組もうとしている

といった状況が、作業を始めにくくしている場合があります。

この記事では、高い成果を目指しているのに先延ばししてしまうとき、どこを見直せばいいのかを紹介します。

ハイアチーバーとは?

「ハイアチーバー(high achiever)」は、一般に高い目標を持ち、仕事や勉強などで高い成果を上げる人を表す言葉として使われます。

ただし、この記事では特定の心理学的な診断や性格分類として扱いません。

「成果を出したい」「高い基準で仕事をしたい」という傾向がある人を考えるための言葉として使用します。

ハイアチーバーだから、

仕事が速い

先延ばししない

とは限りません。

成果を大切にするからこそ、特定の作業を始めにくくなることも考えられます。

成果を出したいのに、なぜ先延ばしする?

一見すると、

高い成果を目指すこと

と、

やるべきことを先延ばしすること

は矛盾しているように見えます。

しかし、例えば重要なプレゼン資料を作るとき、

「絶対にいい資料にしたい」

「評価を下げたくない」

「もっと良い構成があるはず」

と考えていたらどうでしょう。

資料を作る前に、

調査する。

構成を考える。

他の資料を見る。

もっと調べる。

さらに構成を考える。

と準備が続き、肝心の資料作成を始められないことがあります。

成果への意欲が低いのではなく、

最初の一歩に求めるものが大きくなりすぎていないか

を確認してみましょう。

高い完成度を最初から求めていないか

最終的に高い完成度を目指すことと、最初から高い完成度を求めることは分けられます。

例えば資料作成なら、

最初から提出できる資料を作る

必要はありません。

まず、

見出しだけ作る

内容を箇条書きする

文章を入れる

最後に整える

と進められます。

最終的には高い品質を目指すとしても、最初の工程は下書きで構いません。

完成時の基準を下げるのではなく、

最初の一歩に求める基準を下げる

と考えてみましょう。

重要な仕事ほど先延ばししていないか

小さな仕事はすぐ終わらせられるのに、大きな仕事だけ後回しになることがあります。

メールを返す。

チャットを確認する。

簡単な修正をする。

こうした仕事を次々と終わらせると、

今日はかなり仕事をした

という状態になります。

しかし、本当に進めたかった重要な仕事には手をつけていない。

そんなこともあります。

この場合、何もしていないわけではありません。

むしろ、かなり仕事をしています。

だからこそ、

忙しかったか

ではなく、

重要な仕事を始めたか

も確認してみましょう。

小さな仕事で「達成感」を作り続けない

短時間で終わる仕事は、成果が分かりやすいものです。

メールを5件返せば、5件減ります。

細かなタスクを10個終わらせれば、ToDoリストにも完了が並びます。

一方、大きな企画を30分考えても、

まだ完成していない

状態です。

そのため、小さな仕事を優先したくなることがあります。

そんなときは、一日の最初や集中しやすい時間に、

重要な仕事を一度だけ進める

という方法があります。

完成させる必要はありません。

重要な仕事にも一度触れてから、小さな仕事へ移ります。

最適な方法を探し続けていないか

成果を大切にしていると、

どうせやるなら一番いい方法でやりたい

と思うことがあります。

そこで、

もっと良いツールはないか。

もっと効率的な方法はないか。

他の人はどうしているか。

と調べ続けます。

情報収集が必要な仕事もあります。

しかし、すでに作業を始められるだけの情報があるなら、

一度仮の方法で進める

こともできます。

実際に進めてみて問題があれば、そこで方法を変えます。

最適な方法を決めてから始めるのではなく、

始めながら方法を改善する

という考え方です。

「時間があるときにちゃんとやる」を疑う

重要な仕事ほど、

まとまった時間を取って集中したい

と思うことがあります。

例えば、

「この企画は重要だから、午後に2時間確保して考えよう」。

しかし、午後になると別の仕事が入る。

翌日に延期する。

翌日もまとまった時間が取れない。

結果として、重要だからこそ何日も始められないことがあります。

2時間必要な仕事でも、

最初の15分でできること

はないか考えてみましょう。

資料を開く。

必要な項目を書き出す。

最初の案を一つ作る。

まとまった時間ができるまで待たず、再開しやすい状態まで進めておくことができます。

失敗を避けるための準備が長くなっていないか

重要な仕事ほど、

失敗したくない

と思うのは自然です。

そのため、

もっと調べる。

もう一度確認する。

計画を作り直す。

資料を集める。

と準備を重ねることがあります。

必要な準備なのか、それとも本番を始めないための準備になっているのかは、一度確認できます。

例えば、

「今の情報だけでは本当に始められない?」

と考えてみましょう。

足りないものが明確なら、それを準備します。

すでに始められるなら、まず下書きを作ります。

完璧主義との違いは?

ハイアチーバーと先延ばしを考えると、完璧主義との違いが気になるかもしれません。

両者は同じ意味ではありません。

高い成果を目指しているからといって、必ず完璧主義とは限りません。

一方で、

失敗したくない

最初から高い完成度を求める

中途半端な状態を許せない

といった考え方によって先延ばししている場合は、完璧主義の観点から考えることもできます。

詳しくは、完璧主義だと先延ばししやすい?始められないときの対策でも紹介しています。

「成果を出す」を今日の行動へ変える

「成果を出す」という目標は、そのままでは今何をすればいいか分かりません。

例えば、

良い企画を作る

ではなく、

企画案を3つ書く

にします。

プレゼンを成功させる

ではなく、

資料の見出しを5つ作る

にします。

資格試験に合格する

ではなく、

問題を10問解く

にします。

最終的な成果から、

今できる行動

まで戻してみましょう。

「今日どれだけ終わったか」だけで評価しない

成果を重視していると、一日の終わりに、

何個終わったか

で評価したくなることがあります。

しかし、大きな仕事は一日では終わらないこともあります。

そこで、

重要な仕事を進めたか

という視点も加えてみましょう。

例えば、

10個の小さな仕事を終わらせた日。

重要な企画を30分進めた日。

単純な完了件数だけでは、前者のほうが多く見えます。

しかし、長期的な成果につながるのは後者かもしれません。

完了した数だけでなく、

何を前に進めたか

も確認します。

Pomolikaで重要な仕事に着手する

Pomolikaはブラウザで使えるポモドーロタイマーです。

重要な仕事ほど後回しにしてしまう場合は、

完成させるための時間

ではなく、

着手するための時間

としてタイマーを使う方法があります。

例えば、

良い企画書を完成させる

ではなく、

15分で企画案を3つ書く

と決めます。

そして、

重要な仕事を一つ選ぶ

最初にすることを具体的にする

Pomolikaで時間を設定する

その時間だけ進める

という流れです。

タイマーが鳴った時点で完成している必要はありません。

目的は、

重要な仕事を「まだ始めていない状態」から動かすこと

です。

Pomolikaのタイマーを使う

まとめ

高い成果を目指している人でも、先延ばしすることはあります。

ただし、

ハイアチーバーだから先延ばしする

と性格のように決めつける必要はありません。

重要な仕事を先延ばしするときは、

  • 最初から高い完成度を求めていないか
  • 小さな仕事ばかり終わらせていないか
  • 最適な方法を探し続けていないか
  • まとまった時間ができるまで待っていないか
  • 準備だけを続けていないか
  • 最終的な成果ばかり考えていないか

を確認してみましょう。

高い成果を目指すことをやめる必要はありません。

むしろ、

最終的な基準は高くても、最初の一歩は小さくする

と考えます。

完成度を上げるのは、始めたあとでもできます。

まず重要な仕事を少しだけ動かし、そこから成果へ近づけていきましょう。