「グループワークになると集中できない」「みんなが話しているうちに、何の話をしているのか分からなくなる」。
グループワークでは、
人の話を聞く
自分の意見を考える
誰が話しているか見る
作業を進める
次に何をするか考える
など、複数のことが同時に起こります。
そのため、
一対一なら話を聞けるのに、グループになるとついていけない
こともあります。
そんなとき、
もっと積極的に参加しないと
と考えるだけではなく、
今は何の話をしているのか
自分は何を担当するのか
を一つずつ確認してみましょう。
この記事では、グループワークに集中できないときの対処法を紹介します。
グループワークに集中できないのはどんなとき?
集中できない場面には、いくつかあります。
例えば、
- 複数人が同時に話す
- 誰の話を聞けばいいか分からない
- 自分の発言を考えている間に話が進む
- 話題が次々変わる
- 周囲のグループの声も聞こえる
- 自分の役割が分からない
- 発言するタイミングを考え続ける
- 人の反応が気になる
- 雑談から作業へ戻れない
- 話し合いだけで疲れる
などです。
まず、
グループワークのどこで集中が切れるのか
を確認してみましょう。
今の議題を一つ確認する
話し合いについていけなくなったら、
今は何について話している?
と確認します。
例えば、
テーマを決めている
発表内容を考えている
役割を決めている
などです。
会話全部を追うのではなく、現在地を確認します。
議題を紙に書いておく
グループワーク開始時に、
今日決めること
を書いておく方法があります。
例えば、
1. テーマ
2. 役割分担
3. 発表内容
です。
話が脱線したときも、何へ戻ればいいか分かります。
自分の役割を一つ持つ
グループの中で、
何をすればいいか分からない
状態だと、話を聞いているだけになりやすいことがあります。
例えば、
メモ担当
時間確認
資料検索
など、一つ役割を持ってみましょう。
自分がすることが明確になります。
役割を持ちすぎない
一方、
進行
記録
発表
を全部担当すると負担が大きくなります。
可能なら役割を分けましょう。
グループワークでは、一人ですべて管理する必要はありません。
話を全部覚えようとしない
複数人の発言を、
全部覚えておかないと
と思うと負担になります。
まず、
決まったこと
次にすること
だけを意識してみましょう。
細かな発言すべてを記憶する必要はありません。
要点だけメモする
例えば、
テーマ:食品ロス
担当:資料検索
という程度です。
文章にする必要はありません。
あとから見て分かる言葉だけ残します。
メモを書きすぎない
グループワーク中に全部書こうとすると、
書いている間に次の話へ進む
ことがあります。
必要なキーワードだけにします。
会話へ戻れる余裕を残します。
自分の発言を考えすぎない
人が話している間に、
次は何を言おう
と考えていると、今の発言を聞き逃すことがあります。
まず相手の話を聞きます。
そのあと、
自分が言いたいことを一つ
考えてみましょう。
発言は完璧にまとめなくていい
グループワークでは、
きれいな意見を言わないと
と思うことがあります。
しかし、
私はAがいいと思う
理由は○○です
くらいでも構いません。
短く言って、必要ならあとから補足します。
一文で発言する
発言内容を頭の中で長く作ると、その間に話が変わる場合があります。
例えば、
私はA案に賛成です
とまず一文だけ言います。
そのあと理由を話します。
発言のハードルを下げます。
発言するタイミングを探し続けない
「今かな」
「まだかな」
とタイミングだけ考えていると、話の内容が入らなくなることがあります。
一区切りしたところで、
一ついいですか
と入る方法があります。
完璧なタイミングを待たなくても構いません。
話が速くてついていけない場合
複数人で次々意見が出ると、
考える前に次へ進む
ことがあります。
そんなときは、
ちょっと整理していい?
と一度止める方法があります。
必要なら、
今A案とB案が出ているということで合ってる?
と確認します。
要約して確認する
例えば、
今のところA案が多いってこと?
と確認します。
自分の理解だけでなく、グループ全体の整理にもなります。
話を一度小さくまとめます。
分からなくなったら聞き直す
途中で話を見失ったのに、
分かったふり
をすると、その後もついていけない場合があります。
例えば、
今どこまで決まった?
と聞いて構いません。
グループワークは共同作業なので、確認も作業の一部です。
複数人が同時に話す場合
誰かが話している途中で別の人が話し始めると、内容を追いにくくなることがあります。
自分が進行役なら、
一人ずつ聞こう
と整理できます。
進行役でなくても、話が混ざって分からなければ一度確認してみましょう。
周囲のグループの声が気になる場合
教室では、
自分たちのグループ
だけでなく、
隣のグループ
の声も聞こえます。
席を動かせるなら、少し距離を取る方法があります。
難しい場合は、自分たちの話している人へ視線を向けてみましょう。
話している人を見る
周囲の声が多い場合、
今話している人
を見ることで、聞く対象を絞りやすくなることがあります。
すべての声を同時に聞こうとしないようにします。
視線が気になる場合
グループワークでは、
みんなに見られている気がする
ことがあります。
そのことばかり考えると、内容へ集中しづらくなる場合があります。
まず、
今話している内容
へ戻ります。
自分の見え方より、議題を一つ確認します。
人の反応を気にしすぎない
発言したあと、
変なこと言ったかな
どう思われたかな
と考え続けることがあります。
その間にも話は進みます。
発言したら、
次の人の話を聞く
へ戻ります。
発言した内容を頭の中で反省し続けない
後から直したいことがあれば、
あとで補足する
こともできます。
その場で何度も自分の発言を振り返らず、今の話へ戻りましょう。
雑談から戻れない場合
グループワークでは、途中で雑談になることがあります。
少しなら気分転換になりますが、そのまま時間が過ぎることもあります。
例えば、
あと15分だからテーマを決めよう
と作業へ戻します。
時間を区切りとして使います。
残り時間を確認する
グループワークには時間制限があることが多いです。
例えば、
あと20分
なら、
10分で内容を決める
10分で発表準備
というように分けられます。
何となく話し続ける状態を減らします。
時間係を決める
時間を気にする人を一人決めても構いません。
例えば、
残り10分
と共有します。
全員が時計ばかり気にする必要を減らします。
話し合いだけで終わらないようにする
意見を出し続けて、
結局何も決まらない
ことがあります。
一定時間経ったら、
そろそろ決めよう
と次の段階へ移ります。
話す時間と決める時間を分けます。
選択肢を書き出す
意見がたくさん出て混乱したら、
A案
B案
C案
と書き出します。
頭の中だけで比較しないようにします。
選択肢が見えると話しやすくなります。
一つずつ決める
テーマ。
内容。
発表者。
を全部同時に決めようとすると混乱する場合があります。
まずテーマ。
次に内容。
最後に役割。
というように順番を作ります。
自分が何をすればいいか分からない場合
グループ内で役割分担が曖昧だと、
みんなが何かしているけど自分は何をする?
となることがあります。
その場合は、
私は何をやればいい?
と確認して構いません。
役割を明確にします。
自分から小さい仕事を取る
例えば、
参考資料探すね
結論まとめるね
と小さな役割を取る方法があります。
グループ全体を動かそうとしなくても構いません。
一つ担当します。
他の人に任せてもいい
自分が苦手な作業を無理に担当する必要がない場合もあります。
例えば、
発表が得意な人
資料作りが得意な人
がいるなら、役割を分けます。
グループの目的は全員が同じことをすることではありません。
得意な役割を選ぶ
話すのは苦手だけれど、
資料を作るのは得意
という場合があります。
その場合は資料担当を選ぶ方法があります。
反対に、入力が苦手なら発表を担当することもできます。
苦手な役割も少し試す
得意な役割だけを毎回選ぶ必要もありません。
余裕があるときは、
今日は発表の一部分だけ
というように小さく挑戦しても構いません。
全部を一人で担当しなくてもできます。
メンバーによって集中しやすさが変わる場合
知っている人なら話せるけれど、
初対面では緊張する
ことがあります。
それ自体で、
グループワークが苦手な性格
と決める必要はありません。
最初に役割を決めるなど、話しやすい形を作ってみましょう。
初対面のグループでは最初に役割を決める
自由に話し始めるより、
進行
記録
発表
を決める方法があります。
会話の構造ができます。
自分が何をすればいいかも分かりやすくなります。
自己紹介で疲れてしまう場合
初対面のグループでは、作業前から緊張して疲れることがあります。
自己紹介で完璧に印象を作ろうとせず、
名前
一言
程度で構わない場合もあります。
本題へ入ったら、今の作業へ集中します。
人間関係が気になって集中できない場合
同じグループに、
苦手な人
気になる人
がいることがあります。
その場合は、作業内容より人間関係について考えてしまう場合があります。
まず、
今日決めること
へ意識を戻します。
苦手な人と同じグループの場合
相手を好きになる必要はありません。
グループワーク中は、
必要なやり取り
だけ行います。
役割や議題を中心に話してみましょう。
意見が否定されるのが怖い場合
発言すると、
否定されたらどうしよう
と思うことがあります。
しかし、グループワークでは意見が違うこともあります。
例えば、
私はこう思う
と一つ出してみましょう。
採用されるかどうかと、発言したことは別です。
意見が採用されなくても失敗ではない
自分の案が選ばれなかったとしても、
間違った発言をした
とは限りません。
複数の案から一つを選ぶのがグループワークです。
次の議論へ戻ります。
発言が少ないことを気にしすぎない
グループの中には、よく話す人もいます。
自分が同じ量だけ話す必要はありません。
必要な場面で一つ意見を出す。
記録や資料作成で参加する。
という形でも構いません。
「積極的=たくさん話す」ではない
グループワークへの参加には、
話を聞く
要点をまとめる
資料を作る
時間を管理する
などもあります。
発言量だけで参加度を判断しないようにしましょう。
誰か一人が話し続ける場合
グループ内で一人の発言が多いと、ほかの人が参加しづらくなることがあります。
進行役なら、
ほかの人はどう?
と振る方法があります。
自分が発言したい場合は、一区切りしたところで入ります。
話題がすぐ変わる場合
議論が、
Aの話
↓
B
↓
C
と移る場合があります。
ノートへ、
今:B
と書く方法があります。
話題の現在地を見えるようにします。
脱線したら議題へ戻す
例えば、
それはあとで考えて、今は発表内容を決めない?
と戻すことができます。
全員が脱線しているなら、戻す発言自体がグループへの貢献になります。
オンラインのグループワークで集中できない場合
オンラインでは、
他のタブ
スマホ
チャット
などが気になる場合があります。
必要な画面だけにしてみましょう。
対面より簡単に別作業へ移れるため、環境を先に整えます。
オンライン中に別作業をしない
誰かが話している間に、
メール
SNS
を見ると、話題を見失う場合があります。
自分が参加する必要のあるグループワークなら、その時間は一つに絞ります。
チャットも全部追わない
音声の話とチャットを同時に追うと混乱する場合があります。
重要な情報だけ確認します。
必要ならあとでチャットを見返します。
カメラの自分の映像が気になる場合
オンライン会議では、自分の顔が画面に表示される場合があります。
自分の映像ばかり気になるなら、会議ツールにセルフビューを非表示にする機能がある場合は利用を検討できます。
相手の話や共有資料へ意識を向けます。
グループワーク前に少し準備する
テーマが事前に分かっているなら、
自分の意見を一つ
考えておく方法があります。
例えば、
私はA案がいい
とだけ決めておきます。
開始後にゼロから考える負担を減らします。
資料を事前に一度見る
事前資料があるなら、全部読み込まなくても構いません。
テーマ
目的
だけ確認します。
グループワークが始まったときに話題へ入りやすくなります。
質問を一つ考えておく
意見が思いつかない場合でも、
分からないことを一つ
持っておく方法があります。
質問することも参加の一つです。
グループワーク後に疲れる場合
複数人の話を追い続けることで疲れる人もいます。
終わったあとに少し休憩してみましょう。
すぐに難しい作業へ移らず、数分切り替える方法があります。
一人でできる作業を後に置く
グループワーク後に、
資料整理
自分の担当部分
など、一人でできる作業へ移る方法があります。
話し合いと個人作業を分けます。
自分の担当を短く整理する
終了後に、
自分:スライド3枚作成
など一言残します。
あとから、
何をするんだっけ
となることを防ぎます。
決まったことを確認する
グループワーク終了前に、
今日決まったのはこれ
と確認できると、全員の認識を合わせやすくなります。
例えば、
テーマはA、次回までに各自1案
です。
何も決まらなかった場合
話し合いはしたけれど何も決まらない場合もあります。
その場合は、
次回何を決めるか
だけでも決めておきましょう。
未決定の状態をそのまま放置しないようにします。
グループワークそのものが苦手でもいい
一人で考えるほうが得意な人もいます。
それでも学校や仕事ではグループワークが必要な場面があります。
人と話すのが得意になる
ことだけではなく、
役割を持つ
要点をメモする
など、自分が参加しやすい方法を使ってみましょう。
一人で考える時間を作る
話しながら考えるのが難しいなら、
30秒考える時間を作らない?
と提案できる場合があります。
全員が一度考えてから意見を出します。
考える速度が違うことを前提に進めます。
書いてから話す
意見をすぐ言葉にできない場合は、紙へ一言書いてから話す方法があります。
例えば、
A案:費用が低い
です。
そのメモを見ながら発言します。
口頭だけで考えなくていい
グループワークというと、
すぐ話さないと
と思うことがあります。
しかし、
書く
図にする
ことで考えられる人もいます。
自分の考え方に合う方法を使います。
ホワイトボードなどへ見える化する
意見が多い場合は、
A案
B案
と書き出します。
グループ全員が同じものを見られるようにします。
会話だけで情報を持ち続けないようにします。
付箋を使う
授業などで使える場合は、
一人一枚意見を書く
方法があります。
最初に書いてから共有すれば、発言する前に考える時間を作れます。
司会役なら全員へ振る
自分が進行を担当する場合は、
Aさんどう?
と順番に聞く方法があります。
複数人が同時に話す状態を減らせます。
司会役でも全部まとめなくていい
進行役だからと、
全員の意見を完璧に理解
する必要はありません。
分からなければ、
つまり○○ということ?
と確認します。
整理すること自体をグループで行います。
学校の評価が気になって集中できない場合
グループワークが成績評価に入ると、
積極的に見せないと
と気になることがあります。
その結果、内容より自分の振る舞いを考えてしまう場合があります。
まず、先生が何を評価しているか確認してみましょう。
発言回数だけを目標にしない
「3回話そう」と決める方法もありますが、回数だけに集中すると内容を聞けなくなる場合があります。
例えば、
一度意見を出す
一度質問する
くらいにします。
内容へ参加することを優先します。
周囲と比べない
よく話す人を見ると、
自分は何もできていない
と思うことがあります。
しかし、
記録
資料作成
要約
などもグループへの参加です。
自分が担当したことを見てみましょう。
グループワークだけでなく授業全体でも集中できない場合
グループワーク以外でも、
授業
自習
会話
などで集中しにくい場合があります。
その場合は、グループワーク特有の問題だけではないかもしれません。
睡眠。
疲れ。
ストレス。
周囲の音。
なども確認してみましょう。
人との場面で強い不安が続く場合
グループワークになると強く不安になり、
ほとんど話せない
学校へ行くこと自体がつらい
など、日常生活へ大きく影響している場合があります。
その場合は、一人で集中方法だけを試し続けないことも大切です。
学校なら先生やスクールカウンセラーなどへ相談することも検討してください。
人の話を聞く場面全般で集中が切れる場合は、人の話に集中できないときの対処法も参考にしてください。
Pomolikaでグループワーク前後を区切る
Pomolikaはブラウザで使えるポモドーロタイマーです。
グループワーク中そのものへタイマーを使う場面は多くありません。
ただし、
始まる前の準備
と
終わったあとの個人作業
には使えます。
例えばグループワーク前に、
Pomolikaを10分に設定する
↓
テーマを確認する
↓
自分の意見を一つ書く
↓
質問を一つ考える
という準備ができます。
終わったあとには、
Pomolikaを15分に設定する
↓
決まったことを確認する
↓
自分の担当を整理する
↓
担当作業を少し進める
という使い方があります。
グループワーク中は、
全部の人の話を完璧に追う
のではなく、
今の議題は何か
自分は何をするか
の二つへ戻るようにしてみましょう。
まとめ
グループワークに集中できないときは、
もっと積極的に話さないと
と考えるだけではなく、参加方法を整理してみましょう。
例えば、
- 今の議題を一つ確認する
- 決めることを書いておく
- 自分の役割を一つ持つ
- 発言を考えている間も相手の話を聞く
- 意見は一文から話す
- 要点だけメモする
- 分からなくなったら現在地を確認する
- 選択肢を紙に書き出す
- 時間を区切って話す・決めるを分ける
- グループワーク後に自分の担当を整理する
といった方法があります。
誰かが話す。
別の人が意見を出す。
自分も何か言わないと。
周囲の声も聞こえる。
そんな状態で全部へ同時に集中する必要はありません。
まず、
今は何を決めている?
を確認する。
次に、
自分は何をする?
を一つ決める。
グループ全体を一人で追いかけようとせず、議題と自分の役割へ何度でも戻るところから始めてみましょう。