「夫に頼んだことが、いつまで経っても終わらない」
「やると言ったのに、また先延ばししている」
「何度も言わないと動いてくれない」
夫や旦那の先延ばしに困っていると、
「なんで今やらないの?」
と思うことがあります。
本人は、
「あとでやる」
「忘れてないよ」
「まだ間に合うでしょ」
と言う。
でも結局やらない。
そして、頼んだ側がもう一度確認する。
この繰り返しになると、
単に家事が終わらないだけではありません。
「私が言わないと何も進まない」
という不満につながります。
ただし、先延ばしを、
「男性だから」
「だらしない性格だから」
だけで説明するのは適切ではありません。
先延ばしには、
課題への嫌悪感。
自己効力感。
衝動性。
締め切りまでの時間。
感情調整。
など、さまざまな要因との関連が研究されています。
この記事では、夫や旦那が約束や家事を先延ばしするときに考えられる理由と、家庭でできる具体的な対応を紹介します。
夫が先延ばしすると、なぜこんなにイライラするのか
例えば、
「粗大ごみの申し込みお願いね」
と頼んだとします。
夫は、
「分かった」
と答えます。
翌日。
やっていない。
3日後。
まだやっていない。
そこで、
「粗大ごみ申し込んだ?」
と聞きます。
すると、
「やるって言ってるじゃん」
と言われる。
頼んだ側からすると、
「やっていないから聞いているんだけど」
となります。
このとき起きている問題は、
粗大ごみの申し込みだけではありません。
頼む。
覚えているか確認する。
期限を確認する。
催促する。
終わったか確認する。
という、
タスクを管理する仕事まで自分が担当している
状態になっています。
だから疲れます。
「やると言った」と「実際にやる」は別
先延ばしする人が、
最初から約束を破ろうとしているとは限りません。
頼まれた瞬間には、
本当にあとでやるつもり
だった可能性もあります。
しかし、
「やろうと思っている」
ことと、
「いつ実行するか決まっている」
ことは違います。
例えば、
「今度、役所の手続きやっておいて」
↓
「分かった」
だけでは、
実行する日時が決まっていません。
すると、
今日じゃなくてもいい。
↓
明日でいい。
↓
週末でいい。
と後ろへ動かしやすくなります。
「あとでやる」が一番危ない
夫婦間の先延ばしで頻繁に登場するのが、
「あとでやる」
です。
でも、
「あとで」
は時間ではありません。
今日なのか。
明日なのか。
今週なのか。
本人と頼んだ側で認識が違う可能性があります。
例えば、
妻:
今日中にやってほしい。
夫:
今週中にやればいいと思っている。
この状態では、
妻から見ると先延ばし。
夫から見るとまだ期限前。
になります。
まず確認したいのは、
期限について同じ認識を持っているか
です。
「いつやる?」まで決める
「あとでやる」
と言われたら、
毎回細かく管理する必要はありません。
ただ、
いつまでに必要なのか
は共有します。
例えば、
「今日中にお願い」
「日曜日までに終わっていれば大丈夫」
「水曜日に使うから火曜日までにお願い」
とします。
これだけでも、
曖昧な「あとで」から、
具体的な期限のある約束
になります。
大事なのは「今すぐやって」ではなく期限を共有すること
相手が先延ばしすると、
何でも、
「今やって」
と言いたくなることがあります。
でも、
すべてを今すぐやる必要はありません。
例えば、
土曜日に必要なものを、
月曜日に頼んだ。
なら、
月曜日に終わらせる必要はないかもしれません。
大切なのは、
自分が希望している期限を相手も知っていること
です。
「私は今やってほしい」
ではなく、
「金曜日までに終わっていれば困らない」
と伝えられると、相手にも予定を組む余地があります。
先延ばしする夫を毎回管理するのはつらい
相手がなかなか動かないと、
こちらが管理したくなります。
「やった?」
「まだ?」
「忘れてない?」
「今日までだよ?」
と確認します。
短期的には、この方法で動いてくれるかもしれません。
しかし、
頼む側が、
依頼。
期限管理。
リマインド。
進捗確認。
まで担当すると、
夫のタスクなのに、自分の頭から消えません。
これでは負担が減りません。
そこで、
「お願いする」
だけでなく、
管理まで相手へ渡す
ことを考えます。
タスクを渡したら管理も渡す
例えば、
「日曜日までにエアコン掃除をお願い」
と決めたとします。
その後、
金曜日に確認。
土曜日に確認。
日曜日の朝に確認。
とすると、
実質的には自分が管理しています。
期限を共有したら、
基本的には、
その期限まで相手に任せる
という方法があります。
もちろん、
絶対に失敗できない手続き。
家族全員へ大きな影響が出る予定。
などは別です。
ただ、何でもこちらが管理していると、
「頼んだのに自分の仕事が増える」
状態になってしまいます。
約束を先延ばしする人には「誰が・何を・いつまでに」を決める
家庭のタスクは意外と曖昧です。
例えば、
「そろそろ旅行の準備しないとね」
では、
誰がやるのか分かりません。
そこで、
誰が
夫。
何を
ホテルを予約する。
いつまでに
日曜日まで。
とします。
「旅行の準備お願い」
より、
「ホテルの予約を日曜日までにお願い」
のほうが具体的です。
仕事のタスク管理と同じように、
家庭でも、
担当・行動・期限
を明確にすると認識のズレを減らせます。
大きすぎるお願いは先延ばしされやすい
「部屋片付けて」
という依頼は、
意外と大きな仕事です。
何を?
どこまで?
いつまで?
が分かりません。
例えば、
「床にある服を洗濯かごへ入れる」
なら、
やることが明確です。
もちろん、夫婦間ですべての家事を細かく指示するのは現実的ではありません。
ただ、
何度も先延ばしされる特定のタスクだけ具体化する
のは一つの方法です。
相手が嫌がっている仕事ほど先延ばしされることもある
先延ばし研究では、
課題への嫌悪感
は先延ばしとの関連が比較的一貫して確認されている要因の一つです。
面倒。
退屈。
難しい。
不快。
こうした仕事は避けたくなります。
家庭でも、
書類手続き。
掃除。
予約。
片付け。
連絡。
など、本人が苦手・嫌いな仕事ほど先延ばししているかもしれません。
だからといって、
すべて代わりにやる必要はありません。
ただ、
何を先延ばししているのか
を見ると、パターンが分かることがあります。
「全部先延ばしする人」なのか確認する
イライラしていると、
「この人は何でも先延ばしする」
と思いやすくなります。
でも実際には、
仕事はすぐやる。
趣味の予定もすぐ決める。
でも役所の手続きだけ後回し。
ということもあります。
その場合、
行動力そのものがないわけではありません。
特定のタスクに、
面倒。
分からない。
失敗したくない。
時間がかかりそう。
という抵抗がある可能性があります。
先延ばしの原因については、なぜ先延ばししてしまう?心理学から考える原因とメカニズムでも紹介しています。
「なんでやらないの?」より事実を伝える
先延ばしが続くと、
「なんで毎回やらないの?」
「本当にだらしないよね」
と言いたくなるかもしれません。
しかし、
相手の性格を評価すると、
話題が、
家事や約束
から、
人間性への批判
へ変わりやすくなります。
そこで、
事実。
困っていること。
希望。
を分けます。
例えば、
「先週お願いした書類がまだ提出されていない」
「私が何度も確認する状態になるのがしんどい」
「次からは期限までの管理もお願いしたい」
という伝え方です。
問題を、
「あなたはだらしない」
ではなく、
「この運用だと私の負担が増える」
として扱います。
「私がやったほうが早い」を繰り返すと負担が偏る
先延ばしされると、
「もういい。私がやる」
となることがあります。
確かに、その瞬間は早く終わります。
しかし、
毎回これを繰り返すと、
先延ばしされる。
↓
自分がやる。
↓
次回も自分が担当する。
という形で、
家庭内の役割が固定される
ことがあります。
急ぎなら代わりに対応する必要があることもあります。
ただし、その場合でも、
「今回はこちらでやったから、次からどうするか決めよう」
と、
緊急対応と今後の役割分担を分けて考える
ことが大切です。
失敗できるものは任せるという考え方もある
例えば、
夫が自分で使うものの準備。
本人の予定。
本人が担当すると決めた家事。
など、
失敗しても大きな問題にならないものがあります。
こうしたものまで、
忘れないように声をかける。
準備できているか確認する。
期限を管理する。
となると、こちらの負担が増えます。
場合によっては、
本人が担当するものは本人に任せる
という線引きも必要です。
ただし、
子どもの予定。
家計。
重要な契約。
安全に関わること。
など、失敗の影響が家族へ及ぶものは別です。
重要度に応じて管理方法を変えましょう。
夫婦で「期限」の感覚が違う可能性もある
例えば、
妻は、
締め切り3日前には終わらせたい。
夫は、
締め切り当日に終われば問題ない。
というタイプかもしれません。
この二人が、
「早めにやって」
だけで話すと、
基準が違うので衝突します。
早めとはいつ?
ギリギリとはいつ?
を具体的にします。
「私は前日までに終わっていると安心する」
と伝えるだけでも、
単なる、
「早くやって」
より認識を共有しやすくなります。
夫が先延ばしするからといって「男は先延ばしする」とは言えない
「先延ばし 男」
と検索する人もいるかもしれません。
しかし、
目の前の夫が先延ばしすることと、
男性だから先延ばしする
ことは別の話です。
先延ばしには、
性格特性。
課題への嫌悪感。
自己効力感。
衝動性。
感情。
環境。
期限。
など複数の要因が関係します。
性別だけを原因として考えるより、
その人が、何を、どんな状況で先延ばしするのか
を見るほうが具体的な対策につながります。
先延ばしする相手を変えようとしすぎない
ここも重要です。
相手の先延ばしを完全になくすことは、
こちらからはできません。
本人が、
先延ばしを問題だと思っていない。
今のやり方を変えるつもりがない。
という場合もあります。
そこで、
「どうしたら夫を先延ばししない人にできるか」
だけではなく、
「先延ばしされても自分の負担が増えすぎない仕組みにできないか」
も考えます。
例えば、
期限を明確にする。
担当を明確にする。
リマインドまで担当しない。
共有カレンダーへ入れる。
重要なものだけ途中確認する。
失敗できるものは本人へ任せる。
といった方法です。
相手の性格を変えるより、
夫婦間のタスクの渡し方を変える
ほうが実行しやすいことがあります。
何度話しても生活に大きな支障が出ているなら
先延ばしだけを理由に、
病気や発達障害などを判断することはできません。
一方で、
仕事でも家庭でも期限を守れない。
重要な予定を繰り返し忘れる。
金銭や契約など重大な問題が起きている。
本人も強く困っている。
夫婦で話し合っても深刻な衝突が続く。
といった場合には、
先延ばしへの小さな工夫だけでは解決しないこともあります。
本人が日常生活上の困難を感じているなら、必要に応じて専門機関へ相談する選択肢があります。
また、問題の中心が夫婦間のコミュニケーションであれば、カウンセリングなど第三者を交えて整理する方法もあります。
先延ばしとカウンセリングについては、先延ばしはカウンセリングで相談できる?でも紹介しています。
自分自身が先延ばしするときはPomolikaで小さく始める
ここまで、
夫や旦那の先延ばしへの対応を紹介してきました。
ただ、
自分自身にも、
「やらなきゃいけないけど後回しにしている」
ことはあるかもしれません。
そんなときは、
相手を動かすのではなく、
自分の行動を始める仕組み
としてタイマーを使えます。
Pomolikaはブラウザで使えるポモドーロタイマーです。
例えば、
面倒な家計整理を先延ばししている。
なら、
家計を全部整理する
ではなく、
レシートを10枚だけ確認する
まで小さくします。
そして、
10分だけタイマーを設定して始めます。
相手の先延ばしはコントロールできません。
でも、
自分が今から何を始めるかは決められます。
まとめ
夫や旦那が先延ばしすると、
家事や約束が終わらないだけでなく、
催促する。
期限を管理する。
忘れていないか確認する。
という負担まで増えることがあります。
そんなとき、
「なんで今やらないの?」
と相手の性格を責めるだけでは、問題を整理しにくくなります。
まずは、
誰がやるのか。
何をやるのか。
いつまでなのか。
を具体的にします。
そして、
期限まで任せる。
管理まで相手へ渡す。
重要なものだけ確認する。
失敗できるものは本人へ任せる。
という線引きも考えます。
また、
「男性だから先延ばしする」と決めつける必要はありません。
見るべきなのは、
その人が、
何を。
いつ。
どんな状況で。
先延ばししているのかです。
そして最終的に目指したいのは、
相手を、
「絶対に先延ばししない人」
へ変えることではありません。
夫婦それぞれが担当することを明確にし、
片方だけが依頼・催促・管理まで背負わなくて済む状態
を作ることです。