先延ばし先延ばし癖対策

『先延ばしグセ、やめられました!』はどんな本?内容と特徴を紹介

中島美鈴著『先延ばしグセ、やめられました! 書いてみるとうまくいく』の内容と特徴を紹介します。先延ばしの6タイプや行動計画書など、本書がどんな人に向いているのかを整理します。

「『先延ばしグセ、やめられました!』ってどんな本?」

「先延ばし癖を改善したいけれど、自分にも役立ちそう?」

『先延ばしグセ、やめられました! 書いてみるとうまくいく』は、臨床心理士・公認心理師の中島美鈴氏による先延ばし対策の本です。

2025年4月に大和書房から出版されました。

この本の特徴は、

先延ばしを一つの原因だけで考えないこと

です。

先延ばしする人を6つのタイプに分け、さらに日常で起こるさまざまな先延ばしを取り上げながら、それぞれに合った対策を考えていきます。

また、タイトルに、

「書いてみるとうまくいく」

とあるように、読むだけでなく、先延ばししていることを書き出して整理していく方法が紹介されています。

この記事では、『先延ばしグセ、やめられました!』がどんな本なのか、内容や特徴、どんな人に向いているのかを紹介します。

『先延ばしグセ、やめられました!』とは?

基本情報を整理すると、次のようになります。

項目 内容
書名 『先延ばしグセ、やめられました! 書いてみるとうまくいく』
著者 中島美鈴
出版社 大和書房
出版 2025年4月
ページ数 239ページ
ISBN 978-4-479-76165-5

国立国会図書館サーチの書誌情報では、出版情報と目次を確認できます。

著者の中島美鈴氏は、臨床心理士・公認心理師・心理学博士です。

専門分野には、時間管理やADHDの認知行動療法があります。

そのため本書も、

「気合いで今すぐやろう」

という精神論だけで先延ばしを考える内容ではありません。

自分がどのような場面で先延ばししているのかを整理し、それに合わせて具体的な行動を考えていく構成になっています。

どんな内容の本?

本書は全8章で構成されています。

最初に、

先延ばししているときに何が起きているのか

を整理します。

そのあと、

先延ばしの6タイプ

を確認し、具体的な先延ばしのパターンへ進んでいきます。

扱われるのは、

  • 簡単なことなのに先延ばしする
  • 時間があると思って先延ばしする
  • わざわざ行動するのがおっくう
  • 複雑で計画が必要だから先延ばしする
  • 他人が関係すると先延ばしする
  • 人生に関係する大きなことを先延ばしする

といったケースです。

つまり、

仕事や勉強を先延ばしする人だけを対象にした本ではありません。

市役所での用事。

掃除。

仕事での報告。

人へのお願い。

貯金や投資。

人生でやりたいこと。

など、日常生活のさまざまな先延ばしが対象になっています。

特徴1:先延ばしを6タイプに分けて考える

本書の大きな特徴が、

先延ばしする人を6タイプに分けていること

です。

先延ばしというと、

「面倒だからやらない」

という一つの原因で考えてしまいがちです。

しかし実際には、

時間があると思って油断する。

ほかのことに気を取られる。

まとまった時間が必要だと思う。

行動すること自体がおっくう。

など、先延ばしする理由は人によって違います。

さらに、一人が一つのタイプだけに当てはまるとは限らず、複数のタイプが混ざる場合もあるとされています。

そのため、

自分がどのように先延ばししているのか

を確認してから対策を考えられるのが特徴です。

特徴2:「行動計画書」を使って書いて考える

もう一つ特徴的なのが、

行動計画書

です。

本書では、先延ばししている悩みを細かく書き出しながら整理し、それぞれに合った解決方法を考えていきます。

これはタイトルの、

『書いてみるとうまくいく』

にもつながっています。

例えば、

「仕事を先延ばししている」

だけでは、何が問題なのか分かりません。

そこで、

何を先延ばししているのか。

どこで止まっているのか。

何が面倒なのか。

どんな行動が必要なのか。

というように具体的にしていきます。

頭の中で、

「やらなきゃ」

と思い続けるだけではなく、書くことで先延ばししているものを整理するアプローチです。

特徴3:身近な先延ばしが扱われている

先延ばし対策というと、

仕事。

勉強。

資格取得。

などを想像するかもしれません。

しかし、本書ではもっと身近な先延ばしも扱われています。

例えば、

役所へ行くのが面倒。

スマホに写真をためたままにする。

大掃除を一気にやろうとして結局できない。

人にお願いすることを後回しにする。

気が重いことを電話で伝えられない。

といったものです。

「重要な仕事だけは先延ばしする」という人もいれば、

簡単なことなのになぜかずっと放置している

という人もいます。

こうした日常的な先延ばしまで対象になっているため、

「自分の場合はどのパターンだろう」

と考えながら読みやすい本です。

「簡単なのにできない」先延ばしも扱っている

先延ばしで不思議なのが、

難しいことだけを後回しにするわけではない

ことです。

例えば、

メールを一件返す。

予約する。

書類を出す。

片付ける。

申し込む。

やれば短時間で終わると分かっている。

それでも、

なぜか何日も放置してしまう。

本書では、第3章で、

「かんたんなこと」なのに先延ばし

というケースを扱っています。

「作業が難しいから先延ばしする」と決めつけず、

簡単なのにできない場合も先延ばしとして考える

ところが特徴の一つです。

「時間があるから後回し」も先延ばしになる

締め切りまで時間があると、

まだやらなくても大丈夫

と思うことがあります。

例えば、

レポートの締め切りは3週間後。

仕事の提出日は来週。

試験までは1か月。

すると、

今日でなくてもいい。

明日でいい。

来週からでいい。

となります。

しかし、時間が減ってくると、

もっと早く始めればよかった

となることがあります。

本書では第4章で、

「時間はある」と油断して先延ばし

するケースを扱っています。

締め切り直前になるまで動けない人にとっては、特に確認したい部分です。

「複雑だから始められない」ケースもある

先延ばしするものの中には、

何から始めればいいか分からない

ものがあります。

例えば、

大掃除。

大きな仕事。

将来のためのお金の準備。

複数の手順が必要な手続き。

などです。

こうしたものは、

一つの作業に見えて、実際には複数の作業が含まれています。

すると、

「やらなきゃ」

とは思っていても、最初に何をすればいいのか分からず止まることがあります。

本書では第6章で、

「複雑で計画が必要」だから先延ばし

するケースを扱っています。

大きなタスクになると動けなくなる人なら、参考にしやすい部分です。

「他人がからむ先延ばし」もある

自分一人で完結する作業ならできるのに、

人が関係すると先延ばしする

こともあります。

例えば、

人へお願いする。

気が重い報告をする。

電話する。

連絡する。

というものです。

作業そのものは数分で終わっても、

相手がどう反応するか

を考えると始めにくくなることがあります。

本書では第7章で、

「他人がからむ」から先延ばし

というテーマが扱われています。

「TODOリストを作っても、連絡だけずっと残る」

という人なら、自分の先延ばしを考えるヒントになるでしょう。

人生に関わる大きな先延ばしまで扱っている

本書の最後では、

人生に関わる根深い先延ばし

も扱われています。

日常的なタスクだけではなく、

「いつかやりたい」

と思いながら長期間行動できていないことまで対象になります。

仕事を変えたい。

やりたいことがある。

将来のことを考えたい。

でも、

いつかいいタイミングで

と思い続けている。

こうした先延ばしは、

メールを一件返すような先延ばしとは大きさが違います。

本書が、

日常の小さな先延ばしから人生に関わる先延ばしまで段階的に扱っている

ことが、全8章の構成からも分かります。

この本が向いていそうな人

『先延ばしグセ、やめられました!』は、特に、

  • 同じ先延ばしを何度も繰り返している
  • 自分がなぜ先延ばしするのか知りたい
  • 簡単なことまで後回しにしてしまう
  • 締め切り直前にならないと動けない
  • 大きな作業になると始められない
  • 人への連絡やお願いを先延ばしする
  • 読むだけでなく実際に手を動かして考えたい

という人が候補にしやすい本です。

特に、

「先延ばし対策を知っているのに、自分の場合にどう使えばいいか分からない」

という人は、タイプ分けや行動計画書というアプローチを確認してみる価値があります。

逆に「読むだけで答えが欲しい」人は合わないかもしれない

本書の特徴は、

自分の先延ばしを整理しながら対策すること

です。

そのため、

「とにかく先延ばしをやめる方法を3つだけ知りたい」

「短時間でテクニックだけ知りたい」

という人には、少し方向性が違うかもしれません。

本書は、

自分がなぜ先延ばししているのかを振り返りながら取り組みたい人

のほうが活用しやすいでしょう。

先延ばしについてさまざまな本を比較したい場合は、先延ばし癖を改善したい人におすすめの本5選も参考にしてください。

読むこと自体を先延ばしにしない

先延ばしを改善するために本を買ったのに、

その本を読むことを先延ばしする

こともあります。

また、

本を読んだ。

対策を理解した。

でも実際の仕事はまだ始めていない。

という状態になることもあります。

『先延ばしグセ、やめられました!』の特徴が「書いてみる」ことにあるなら、

読み終わってから実践する必要はありません。

使えそうな方法が出てきたら、その時点で自分の先延ばしに当てはめてみます。

例えば、

今先延ばししていることを一つ書く。

なぜ後回しにしているのか考える。

次にする行動を一つ決める。

ここまででも構いません。

本を最後まで読むことと、

先延ばししていることを実際に動かすこと

は別です。

本を読んだあとに一つ試してみる

本を読んで、

自分はこのタイプかもしれない

と思ったら、そのまま終わらせず、一つだけ行動へ変えてみましょう。

例えば、

複雑だから先延ばししている

と気づいたなら、

タスクを分解する。

時間があると思って先延ばししている

なら、

今日する部分を決める。

わざわざやるのが面倒

なら、

行動までの手順を減らせないか考える。

という形です。

先延ばし癖の具体的な改善方法については、先延ばし癖の治し方でも紹介しています。

Pomolikaで「決めた行動」を実際に始める

Pomolikaはブラウザで使えるポモドーロタイマーです。

『先延ばしグセ、やめられました!』を読んで、

自分が先延ばししていることを整理できた

としても、それだけで作業が終わるわけではありません。

次は実際に始める必要があります。

例えば、

先延ばししていることを書き出す

最初にする行動を一つ決める

Pomolikaで10分に設定する

決めた行動を始める

という使い方ができます。

資料なら、

見出しを作る。

勉強なら、

問題を数問解く。

連絡なら、

伝えたい内容を下書きする。

最初から長時間取り組む必要はありません。

本で整理したことを、

実際の行動へ移すための時間

として区切ってみましょう。

Pomolikaのタイマーを使う

まとめ

『先延ばしグセ、やめられました! 書いてみるとうまくいく』は、中島美鈴氏による先延ばし対策の本です。

2025年4月に大和書房から出版されました。

特徴は、

  • 先延ばししているときに何が起きているかを整理する
  • 先延ばしする人を6タイプに分ける
  • 行動計画書を使って書きながら考える
  • 簡単なことの先延ばしも扱う
  • 時間があることで起こる先延ばしも扱う
  • 複雑なタスクの先延ばしも扱う
  • 他人が関係する先延ばしも扱う
  • 人生に関わる先延ばしまで扱う

という点です。

先延ばしを、

「意志が弱いから」の一言で終わらせず、自分がどのように先延ばししているのか整理したい人

に向いた内容といえます。

そして、この本を読むこと自体が目的ではありません。

自分の先延ばしに気づいたら、

一つ書き出して、一つ行動を決めて、一度試してみる。

本で得たヒントを、実際の行動につなげてみましょう。