「先延ばしするのは性格の問題なのだろうか」。
やるべきことを何度も後回しにすると、
「自分は面倒くさがりだから」
「計画性がない性格だから」
と考えてしまうことがあります。
また、
楽観的な人は「まだ大丈夫」と考えて先延ばしする
悲観的な人は失敗を考えて始められない
優柔不断な人は何をするか決められず先延ばしする
といった説明を見かけることもあります。
しかし、性格だけで「このタイプの人は先延ばしする」と決めるのは単純すぎます。
同じ人でも、すぐに始められる作業もあれば、何日も先延ばしする作業もあります。
この記事では、先延ばしと性格をどう考えればいいのか、楽観的・悲観的・優柔不断といった特徴を例に整理します。
先延ばしを性格だけで決めつけない
先延ばしを繰り返すと、
自分は先延ばしする性格だ
と考えやすくなります。
しかし、まず確認したいのは、
何でも先延ばししているのか
ということです。
例えば、
好きなゲームはすぐ始める。
気になる動画もすぐ見る。
簡単な仕事ならすぐ終わらせる。
でも、難しい資料作成だけは後回しにする。
この場合、
何も始められない性格
という説明だけでは十分ではありません。
資料作成について、
- 何から始めればいいか分からない
- 時間がかかりそう
- 失敗したくない
- 面倒に感じる
といった別の理由があるかもしれません。
性格を変えようとする前に、
どんな作業を、どんな状況で先延ばしするのか
を見てみましょう。
楽観的だと先延ばしする?
締め切りまで時間があると、
「まだ大丈夫」
「明日やれば間に合う」
と考えることがあります。
このような見積もりが先延ばしにつながることは考えられます。
例えば、金曜日が締め切りなのに、
木曜日から始めても3時間くらいで終わるだろう
と考えていたとします。
実際に始めると、
必要な資料が見つからない。
確認したい人が休み。
想定より作業量が多い。
ということもあります。
ここで問題なのは、
楽観的な性格そのもの
というより、作業時間や予定外のことをどう見積もっていたかです。
「自分は楽観的だから仕方ない」と考えるより、一度早めに作業へ触れて、必要な時間を確認する方法があります。
悲観的でも先延ばしすることはある
反対に、
「うまくできないかもしれない」
「失敗したらどうしよう」
「かなり大変そうだ」
と考えて、作業を始めにくくなることもあります。
例えば資料作成で、
良い資料を作れないかもしれない
と考えているなら、最初から完成品を作ろうとせず、
見出しを3つ作る
ところから始めることができます。
将来の結果を考え続けるのではなく、
今できる最初の作業
まで小さくします。
不安が完全になくなってから始める必要はありません。
優柔不断で決められず先延ばしする
選択肢が多いと、どれを選ぶか決められないことがあります。
例えば、
「どの作業から始めよう」
「A案とB案のどちらにしよう」
「もっといい方法があるのでは」
と考えているうちに時間が過ぎます。
この場合は、
最適な選択をしてから始める
のではなく、
一度仮で決めて進める
方法があります。
例えば、
「まずA案で10分だけ作ってみる」
と決めます。
実際に作ってみて違うと思えば、あとから変更できます。
決断してから完璧に進めるのではなく、少し進めてから判断する方法です。
計画性がないから先延ばしする?
先延ばしすると、
自分には計画性がない
と思うこともあります。
確かに、締め切りや作業量を把握していなければ、気づいたときには時間がなくなっている場合があります。
一方で、細かい計画を作れば先延ばしがなくなるとも限りません。
例えば、
9時から資料作成。
10時からメール。
11時から調査。
と予定を作っても、9時になって資料を始めなければ作業は進みません。
必要なのは計画を作ることだけではなく、
計画から実際の行動へ移ること
です。
予定を立てたら、
「9時に資料を作る」
だけではなく、
9時になったら資料を開いて見出しを作る
まで決めてみましょう。
完璧にやりたい人が先延ばしすることもある
「きちんとやりたい」という気持ちが、作業開始のハードルを高くする場合もあります。
例えば、
時間があるときにちゃんとやろう
と考え、その「時間があるとき」がなかなか来ない状態です。
そんな場合は、
最初から完成させる
のではなく、
下書きだけ作る
という方法があります。
完璧主義と先延ばしについては、完璧主義だと先延ばししやすい?始められないときの対策でも詳しく紹介しています。
「自分はこういう性格だから」で終わらせない
性格を理由にすると、先延ばしの説明は簡単になります。
自分は面倒くさがりだから
優柔不断だから
計画性がないから
と考えれば、一応理由はつきます。
しかし、それでは次に何を変えればいいのか分かりません。
そこで、性格の評価を具体的な状況へ変えてみましょう。
| 性格についての考え | 状況として考え直す |
|---|---|
| 面倒くさがり | 作業が大きく感じている |
| 優柔不断 | 選択肢を決められず止まっている |
| 楽観的 | 必要な時間を短く見積もっている |
| 悲観的 | 結果を心配して始められない |
| 計画性がない | 始める時間や最初の行動を決めていない |
| 完璧主義 | 最初から高い完成度を求めている |
性格そのものより、こちらのほうが対策を考えやすくなります。
性格を変えなくても行動は変えられる
先延ばしを改善するために、
もっと決断力のある人になろう
もっと計画的な性格になろう
と考える必要はありません。
例えば優柔不断なら、
10分だけ仮の選択肢で進める
というルールを作れます。
作業時間を楽観的に見積もりやすいなら、
締め切りより前に一度着手して作業量を確認する
方法があります。
失敗を考えて始めにくいなら、
完成品ではなく下書きを作る
ところから始められます。
性格全体を変えるより、
先延ばしが起きる場面での行動を一つ変える
ほうが具体的です。
自分が先延ばしするパターンを見つける
「自分はどんな性格か」を診断する代わりに、最近先延ばしした作業を一つ思い出してみましょう。
例えば、
先延ばししたこと → プレゼン資料
始めなかったときに考えていたこと → まとまった時間があるときに作りたい
実際に止まっていたところ → 構成をどうするか決められなかった
ここまで分かれば、
構成を仮で決めて、見出しだけ作る
という対策ができます。
自分の性格に名前を付けることより、
先延ばしする直前に何が起きているか
を確認してみましょう。
Pomolikaで性格ではなく「今の行動」を変える
Pomolikaはブラウザで使えるポモドーロタイマーです。
先延ばししているとき、
自分はこういう性格だから
と考える代わりに、今できる行動を一つ決めてみましょう。
例えば、
優柔不断で決められない → 仮で一つ選ぶ
時間があると思って後回しにする → 先に10分だけ触って作業量を見る
失敗が気になって始められない → 下書きだけ作る
という形です。
そのうえで、
最初の行動を一つ決める
↓
Pomolikaで作業時間を設定する
↓
その時間だけ実際に進める
という使い方ができます。
性格を変えてから行動するのではなく、
今の自分のまま始められる方法
を探してみましょう。
まとめ
先延ばしを繰り返すと、
自分は先延ばししやすい性格なのでは
と思うことがあります。
しかし、「楽観的だから」「悲観的だから」「優柔不断だから」と性格だけで先延ばしを説明しても、具体的な対策にはつながりにくくなります。
代わりに、
- 作業時間を短く見積もっていないか
- 結果を心配して始められなくなっていないか
- 選択肢を決められず止まっていないか
- 計画を作るだけで終わっていないか
- 最初から高い完成度を求めていないか
を確認してみましょう。
先延ばしを改善するために、性格そのものを変える必要はありません。
どんな状況で先延ばしするのかを見つけ、その場面での行動を一つ変える。
まずは最近先延ばしした作業を一つ振り返り、どこで止まっていたのか確認してみましょう。