先延ばし名言時間行動

先延ばしについての名言|「明日やろう」を考え直す言葉

先延ばしについて考えるきっかけになる名言を紹介します。セネカなど出典を確認できる言葉を中心に、先延ばししているときにどう受け取り、次の行動につなげるかを解説します。

「先延ばしをやめたくなるような名言はある?」

「明日やろうと思っている自分に刺さる言葉を知りたい」。

先延ばしについて調べると、さまざまな名言が見つかります。

しかし、インターネット上の名言には、

本当にその人物が言ったのか確認しにくいもの

も少なくありません。

そこでこの記事では、できるだけ出典を確認できる言葉を中心に紹介します。

ただし、名言を読んだからといって、先延ばしが自動的になくなるわけではありません。

大切なのは、

その言葉を読んで、自分が今何を先延ばししているのか考えること

です。

気になる言葉があったら、最後に「では今から何をする?」まで考えてみましょう。

先延ばしについて考えたい名言

まず、この記事で紹介する言葉をまとめます。

人物 言葉から考えたいこと
セネカ 先延ばししている間にも時間は過ぎる
セネカ 明日に頼りすぎず、今日することへ取りかかる
セネカ 先延ばししていることを毎日残さない
エピクロス(セネカによる引用) いつまでも「始めるところ」にいない
Tim Urban 締め切りのない先延ばしにも気づく

同じ「先延ばし」でも、

時間について考える言葉

今日の行動について考える言葉

人生単位の先延ばしについて考える言葉

があります。

今の自分に近いものから読んでみてください。

先延ばしに関することわざ

先延ばしを考えるときによく使われることわざに、

思い立ったが吉日

善は急げ

があります。

どちらも先延ばしだけを説明する言葉ではありませんが、やろうと思ったことを行動へ移すきっかけとして受け取れます。

ただし、思いついたことをすべて今すぐ始める必要はありません。準備や確認が必要なことまで急ぐと、かえって失敗する場合があります。

まずは、

今から始めても問題のない最小の行動は何か

を考えてみましょう。

資料を完成させるのではなく、ファイルを開く。勉強を何時間もするのではなく、問題を1問解く。ことわざを大きな決意ではなく、小さな開始へつなげます。

哲学から考える先延ばし

哲学の言葉は、効率よく仕事を終える方法だけでなく、限られた時間をどう使うか考えるきっかけになります。

このあと紹介するセネカの言葉も、単に「急いで働こう」と命じるものとして読む必要はありません。

自分の時間を何に使っているか。

明日が必ずあるかのように、大切なことを後回しにしていないか。

始める準備だけを繰り返していないか。

と問い直すために使えます。

哲学を先延ばし対策へ取り入れるなら、言葉の意味を考えるだけで終わらず、今日できる行動を一つ決めてみましょう。

「先延ばししている間に、人生は過ぎていく」― セネカ

古代ローマの哲学者セネカは、『ルキリウスへの道徳書簡』第1書簡で、

“While we are postponing, life speeds by.”

と書いています。

日本語にするなら、

「私たちが先延ばししている間にも、人生は過ぎていく」

という意味です。

かなり直接的に、先延ばしと時間について述べた言葉です。

仕事を30分先延ばしした。

勉強を今日だけ先延ばしした。

その程度なら、大きな問題ではないこともあります。

しかし、

いつかやろう

を何年も繰り返していることなら話は変わります。

時間は、

自分が始める気になるまで止まってくれるわけではありません。

この言葉を読んだら、

「ずっと先延ばししていることはないか?」

と考えてみましょう。

「今日の仕事をつかめ」― セネカ

同じ第1書簡には、

“Lay hold of to-day’s task”

という言葉もあります。

そのあとには、今日の仕事へ取りかかれば、明日にそれほど頼らなくてよくなるという趣旨が続きます。

先延ばしするとき、

明日やればいい

と思うことがあります。

もちろん、今日は休んで明日やるという判断が必要な場合もあります。

問題は、

今日。

明日。

来週。

そのうち。

と、何度も移動している場合です。

そんなときは、

今日全部終わらせる

必要はありません。

今日10分だけやる。

見出しだけ作る。

問題を3問だけ解く。

セネカの言葉を、

「今日できる小さな一つへ取りかかる」

と考えてみることもできます。

「何も先延ばしにしない」― セネカ

セネカは第101書簡でも、先延ばしについて触れています。

そこで述べられているのが、

“Let us postpone nothing.”

という非常に短い言葉です。

日本語なら、

「何も先延ばしにしないようにしよう」

という意味です。

ただし、これを、

思いついたことを全部今すぐやる

という意味で使う必要はありません。

仕事では優先順位があります。

今日やらなくていいこともあります。

休息が必要なこともあります。

ここで考えたいのは、

大切なのに、理由もなく何度も先送りしていること

です。

「今やるべきか」を一度判断し、

やる必要があるなら、最初の一つを決めてみましょう。

「毎日、人生の勘定を合わせる」― セネカ

第101書簡では、

“Let us balance life’s account every day.”

とも書かれています。

直訳に近く表現すると、

「毎日、人生の勘定を合わせよう」

という言葉です。

先延ばしについて考えるなら、

一日の終わりに、

今日やろうと思っていたことはどうなった?

と確認する方法があります。

できた。

途中までできた。

先延ばしした。

今日はやらないと決めた。

結果はどれでも構いません。

重要なのは、

なんとなく明日へ持ち越し続けないこと

です。

残ったなら、

明日はいつ始めるか

最初に何をするか

まで決めておくと、翌日に再び迷う時間を減らせます。

「いつも人生を始めてばかりいるのは厄介だ」― エピクロス

セネカは第23書簡で、エピクロスの言葉として、

“It is bothersome always to be beginning life.”

を紹介しています。

さらに、

“They live ill who are always beginning to live.”

という表現も紹介しています。

先延ばしに当てはめるなら、

「始めよう」と考えているだけで、いつまでも始まらない

状態を考えるきっかけになる言葉です。

明日から勉強する。

来月から運動する。

時間ができたら作る。

準備が整ったら始める。

始める予定だけは何度も作っている。

そんな状態になっているなら、

準備が整うのを待たず、今日できる最小の一歩は何か

を考えてみましょう。

聖書に先延ばしについての言葉はある?

聖書に、現代の心理学でいう先延ばしをそのまま解説した箇所があるわけではありません。

ただ、行動を始めないことや、すべきことを後回しにする態度について考えられる箇所はあります。

伝道の書11章4節では、風や雲を気にし続ける人は、種まきや刈り入れを始められないという趣旨が述べられています。

先延ばしに当てはめるなら、

条件が完全に整うまで待っていると、いつまでも始められないことがある

と考えるきっかけになります。

また、箴言6章6〜11節では、蟻が時期に備えて食べ物を集める姿を例に、怠惰や備えの不足を戒めています。

ただし、聖書の言葉を読んで、先延ばしする自分を強く責める必要はありません。疲労、不安、作業の難しさなど、動けない理由は人によって異なります。

宗教的な意味や前後の文脈もあるため、これらを単純な生産性の格言として断定せず、行動や時間の使い方を考える一つの入口として読むのがよいでしょう。

Tim Urbanが問いかけた「本当に先延ばししているもの」

現代の先延ばしについて有名なのが、Tim UrbanのTED Talk、

Inside the mind of a master procrastinator

です。

Urbanは講演の最後で、単に仕事の締め切りを守れるかという話ではなく、

自分たちが人生で本当に先延ばししているものについて考える

よう促します。

仕事や学校の課題には締め切りがあります。

締め切り直前になれば、嫌でも動くことがあります。

しかし、

いつか運動する。

いつか勉強する。

いつか作品を作る。

いつか新しいことを始める。

こうしたことには、明確な締め切りがない場合があります。

だからこそ、

何年でも先延ばしできてしまいます。

Urbanの講演については、先延ばしのTEDとは?Tim Urbanの有名スピーチを日本語でわかりやすく解説でも詳しく紹介しています。

名言を読んでも行動できないことはある

良い言葉を読むと、

よし、今日から変わろう

と思うことがあります。

しかし、数分後にはいつもの状態へ戻ることもあります。

それは珍しいことではありません。

名言は、

行動するきっかけ

にはなっても、

具体的に何をすればいいか

までは決めてくれないからです。

そこで、気になる名言を一つ見つけたら、

今先延ばししていることを一つ書く

ところまで進めてみましょう。

例えば、

「資格の勉強」

「資料作成」

「部屋の片付け」

などです。

名言を「次の一つ」に変える

先延ばししていることが見つかったら、次に小さくします。

例えば、

資格の勉強をする → 問題を3問解く

資料を作る → 見出しを3つ作る

部屋を片付ける → 机の上だけ片付ける

という形です。

名言を読んで、

頑張ろう

で終わらせるのではなく、

具体的に何をする?

まで決めます。

大きな決意より、実行できる小さな行動へ変えてみましょう。

「明日やろう」をすべて悪いことにしない

先延ばしについての名言を読むと、

何でも今日やらなければいけない

と思うかもしれません。

しかし、明日へ回すこと自体が悪いわけではありません。

今日は時間がない。

優先順位が低い。

疲れている。

必要な情報がまだない。

そうした理由で、

意図的に明日やる

と決めることはできます。

先延ばしとの違いを考えるなら、

いつやるか決めているか

を確認してみましょう。

「そのうちやる」ではなく、

明日の10時に10分だけ始める

まで決めているなら、次の行動が具体的になります。

出典が分からない名言には注意する

インターネットでは、有名人の名前と一緒にさまざまな名言が紹介されています。

しかし、

本人が本当に言ったのか

どの本やスピーチで言ったのか

が分からないものもあります。

そのため、名言を紹介するときは、

誰の言葉かだけでなく、出典も確認する

ことが大切です。

この記事でも、出典を確認できる言葉を中心に紹介しています。

言葉そのものが良くても、出典が確認できない場合は、

「○○の名言」と断定しない

ほうが安全です。

Pomolikaで名言を行動へ変える

Pomolikaはブラウザで使えるポモドーロタイマーです。

先延ばしについての名言を読んで、

自分も何か始めよう

と思ったら、その気持ちを大きな目標にする必要はありません。

例えば、

今先延ばししていることを一つ選ぶ

最初にすることを一つ決める

Pomolikaを10分に設定する

10分だけ始める

という流れです。

セネカの言葉を読んだからといって、

今日すべてを終わらせる必要はありません。

まず、

今日できる一つ

を進めます。

名言を読む時間で終わらせず、そこから短い作業時間へつなげてみましょう。

Pomolikaのタイマーを使う

まとめ

先延ばしについて考える言葉は、昔から残されています。

特にセネカは、

先延ばししている間にも時間は過ぎていく

ということを、約2000年前から書いています。

今回紹介した言葉から考えたいのは、

  • 先延ばししている間にも時間は過ぎる
  • 明日に頼りすぎず、今日できることへ取りかかる
  • 大切なことをなんとなく先送りし続けない
  • 「始めよう」と考えるだけで終わらせない
  • 締め切りのない先延ばしにも気づく

ということです。

名言をたくさん覚える必要はありません。

一つでも、

これは今の自分に当てはまる

と思う言葉があれば十分です。

その言葉を読んだあと、

「では、今から何を10分だけやる?」

と考えてみましょう。

先延ばしについての名言を、読むだけの言葉ではなく、次の一つを始めるきっかけとして使ってみてください。