「勉強しないといけないのに、漫画を読んでしまう」。
「一冊だけ読むつもりだったのに、気づいたら何冊も読んでいた」。
やるべきことがあるのに漫画を読み始めて、そのまま仕事や勉強を先延ばししてしまうことがあります。
そんなとき、
漫画を読まないようにしよう
と考えるかもしれません。
しかし、漫画そのものが悪いわけではありません。
休憩や趣味として楽しむこともできます。
問題になるのは、
本当は別のことをする予定だったのに、漫画を読み続けて戻れなくなること
です。
そこで、漫画を禁止するのではなく、
漫画を読んでも、やるべきことへ戻れる状態を作る
ことを考えてみましょう。
この記事では、漫画を読んで先延ばししてしまうときに試したい方法を紹介します。
漫画を読んで先延ばししてしまう
勉強を始めようと思っていた。
でも、その前に漫画を少し読む。
一冊読み終わる。
続きが気になる。
次の巻を読む。
気づけば、勉強する予定だった時間がなくなっている。
漫画で先延ばしするときは、このように、
最初から何時間も読むつもりではなかった
こともあります。
「少しだけ」のつもりが、そのまま長くなります。
そのため、
漫画を読み始める前
にどうするかを決めておくことが重要になります。
なぜやることがあるときほど漫画を読みたくなるのか
漫画は、ページを開けばすぐに読み始められます。
一方、先延ばししている作業には、
- 何から始めるか考える
- 面倒な作業をする
- 分からないことを調べる
- 集中する
- 失敗する可能性がある
といった負担がある場合があります。
例えば、
試験勉強をする
ことと、
好きな漫画の続きを読む
ことが同時に選べる状態なら、漫画を選びたくなることもあるでしょう。
そこで、
漫画を読みたい気持ちをなくす
のではなく、
本来の作業を始める負担を小さくする
方法を考えます。
「漫画を読むな」だけでは対策しにくい
漫画で先延ばししたあと、
もう漫画は読まない
と決めることがあります。
しかし、漫画が好きなら、それをずっと禁止するのは難しいかもしれません。
また、漫画を読まなくても、
動画を見る。
SNSを見る。
ネットを見る。
別のことを始める。
というように、別の先延ばしへ移る場合もあります。
そのため、
漫画を禁止すること
だけではなく、
なぜ本来の作業から離れているのか
も確認してみましょう。
漫画を開く前に「本来やること」を確認する
漫画を読みたくなったら、一度、
今、本当は何をする予定だった?
と確認します。
例えば、
「数学を勉強する予定だった」
「資料を作る予定だった」
「部屋を片付ける予定だった」
と分かったら、次に、
その作業の最初の一つ
を決めます。
数学なら、問題を3問解く。
資料なら、見出しを一つ作る。
片付けなら、机の上だけ片付ける。
「漫画を読むか、勉強するか」という大きな選択ではなく、
漫画を読む前に、この一つだけできるか
と考えてみましょう。
先に10分だけ作業する
漫画を読み始めると戻りにくいなら、
先に短時間だけ作業する
方法があります。
例えば、
10分だけ勉強する
↓
一度区切る
↓
漫画を読むか、もう少し続けるか決める
という流れです。
ここで大切なのは、
漫画を読むために1時間頑張る
のような大きな条件にしないことです。
それでは作業そのものを始められない可能性があります。
まず10分。
10分でも長ければ5分。
本来やる予定だったことへ少しだけ触れてから、次を決めます。
「一冊だけ」が難しいなら時間で区切る
漫画は、
一冊読み終わったらやめる
という区切り方ができます。
ただし、続きが気になる作品では、
「もう一冊だけ」
となることがあります。
そんな場合は、
15分だけ読む
20分になったら一度やめる
など、時間で区切る方法もあります。
タイマーが鳴ったから必ず漫画を閉じられるとは限りません。
それでも、
いつまで読むか決めずに読み始める
より、一度判断するタイミングを作れます。
タイマーが鳴ったら、
「もう一冊読む?」
ではなく、
「本来やる予定だったことへ戻る?」
と確認してみましょう。
電子書籍は次の一冊へ進みやすいこともある
電子書籍では、読み終わったあとも同じ端末ですぐ次の巻を開けることがあります。
そのため、
区切りを自分で作る
必要がある場合があります。
例えば、
この巻まで
20分まで
この話まで
と、読む前に決めます。
一方で、紙の漫画でも手元に全巻並んでいれば、次の巻へ進むことはできます。
紙か電子かだけで決まるのではなく、
自分はどこで読むのを止めやすいか
を考えてみましょう。
漫画を作業する場所から離す
机の横に漫画が置いてあると、
少し疲れた。
↓
漫画が目に入る。
↓
一冊だけ読む。
という流れになることがあります。
作業中に何度も手を伸ばしてしまうなら、
漫画を作業場所から少し離す
方法があります。
本棚へ戻す。
別の部屋に置く。
電子書籍なら、作業中は端末を手の届かないところへ置く。
漫画を嫌いになる必要はありません。
作業中だけ、すぐ読めない状態にする
という考え方です。
休憩で漫画を読むと戻れない場合
ポモドーロ・テクニックなどで、
25分作業 → 5分休憩
と区切っているとします。
5分休憩で漫画を読み始めたところ、続きが気になって戻れない。
そんな場合は、漫画が短い休憩には向いていない可能性があります。
休憩では、
- 席を立つ
- 飲み物を取る
- 少し体を動かす
- 目を休める
など、終わったあとに作業へ戻りやすいことを選ぶ方法があります。
漫画は、
その日の作業が終わったあと
など、もう少し長く楽しめる時間へ移してもいいでしょう。
面白い漫画ほど途中で止めにくい
「自分には自制心がないから止められない」。
そう考えるかもしれません。
しかし、物語の続きが気になる作品なら、
次も読みたい
と思うのは自然なことです。
そこで、読む途中で毎回我慢するより、
そもそも作業前に読み始めない
という方法があります。
例えば、
仕事を始める前は漫画を開かない
勉強を10分してから読むか決める
など、自分なりのルールを作ります。
読み始めたあとに止めるのが難しいなら、
読み始めるタイミング
を変えてみましょう。
漫画以外でも先延ばしするなら原因を考える
漫画を遠ざけたのに、
今度はYouTubeを見る。
SNSを見る。
ネットニュースを見る。
部屋を片付け始める。
という場合があります。
その場合、問題は漫画だけではないかもしれません。
本来の作業について、
めんどくさい
何から始めるか分からない
失敗するのが不安
疲れている
などの理由がないか確認します。
例えば、作業そのものが嫌で漫画へ逃げているなら、漫画を禁止しても別の逃げ道を探す可能性があります。
「やりたくない」が強い場合は、めんどくさくて先延ばししてしまう?やりたくない作業を始める方法も参考にしてください。
漫画を読んだあとに自分を責め続けない
「また漫画を3時間読んでしまった」。
そんなとき、
今日はもうだめだ
と思うことがあります。
しかし、3時間読んでしまったことと、
残りの時間も何もしないこと
は別です。
先延ばしに気づいたら、
ここから何ができるか
を考えます。
例えば、
残り30分なら、10分だけ勉強する。
夜なら、明日最初にすることだけ決める。
時間がなければ、教材や資料を準備して終わる。
過ぎた時間を取り戻すのではなく、
今からできる一つ
へ戻ります。
「漫画を読んだ=時間を無駄にした」とは限らない
漫画を読むこと自体を、
時間の無駄
と考える必要もありません。
自分で、
今日は漫画を読む
と決めて楽しんでいるなら、それは先延ばしとは別です。
問題なのは、
別のことをすると決めていたのに、それを避けるために漫画を読み続けている
状態です。
同じ1時間漫画を読む場合でも、
予定して楽しんでいる
のか、
やるべきことから逃げながら読んでいる
のかでは違います。
漫画を読む時間そのものではなく、
自分がどう時間を使いたかったのか
を基準に考えてみましょう。
先延ばしをテーマにした漫画・アニメはある?
「先延ばし 漫画」「先延ばし アニメ」と検索する人の中には、
先延ばしについて物語や漫画で学べる作品を探している
人もいるでしょう。
作品の登場人物が課題を後回しにする場面はあっても、それだけで先延ばしをテーマにした作品とは限りません。作品名や一場面だけから、心理的な原因や対策まで扱っていると判断しないようにしましょう。
先延ばしについて学びたい場合は、漫画やアニメだけに限定せず、心理学や行動方法を扱った本から探す方法もあります。
先延ばしの原因を知りたい。
具体的な対策を知りたい。
考え方から見直したい。
目的によって選ぶ本は変わります。
先延ばしについて学べる書籍は、先延ばし対策におすすめの本5選で紹介しています。
また、動画で先延ばしについて知りたい場合は、Tim Urbanの有名なTED Talkを解説した先延ばしのTEDとは?Tim Urbanの有名スピーチを日本語でわかりやすく解説も参考にしてください。
「マンガで分かる心療内科」で先延ばしはどう扱われている?
『マンガで分かる心療内科』には、先延ばしを掲げた巻があります。
国立国会図書館の書誌情報で確認できるのは、
- 書名:『マンガで分かる心療内科 30 ADHD先延ばし改善編』
- 原作:ゆうきゆう
- 作画:ソウ
- 出版社:少年画報社
- 出版時期:2024年10月
です。
書誌上は「ADHD先延ばし改善編」とされ、出版社提供の紹介ではADHDの改善法を分かりやすく解説する巻と案内されています。
ただし、公開されている書誌情報だけでは、各章で紹介される方法や説明の細部までは確認できません。そのため、具体的な内容を知りたい場合は、目次、試し読み、書籍本体を確認してください。
また、タイトルにADHDとあっても、先延ばしだけでADHDかどうかを判断することはできません。診断や治療の代わりとしてではなく、先延ばしについて知る入口の一つとして読むのがよいでしょう。
Pomolikaで漫画を開く前の10分を作る
Pomolikaはブラウザで使えるポモドーロタイマーです。
やるべきことがあるのに漫画を読みたくなったら、
漫画を我慢するため
ではなく、
先に本来の作業へ少し触れるため
にタイマーを使う方法があります。
例えば、
本来やる予定だったことを確認する
↓
最初にすることを一つ決める
↓
Pomolikaを10分に設定する
↓
10分だけ作業する
↓
タイマーが鳴ったら次を決める
という流れです。
10分で作業を終わらせる必要はありません。
そのまま続けられそうなら続けます。
一度区切りたいなら区切ります。
目的は、
漫画を禁止すること
ではありません。
漫画を読み始める前に、
本来やろうとしていたことを少しだけ前へ進める
ための時間を作ります。
まとめ
漫画を読んで先延ばししてしまう場合、
漫画を完全に禁止する
だけが対策ではありません。
漫画は趣味として楽しみながら、
- 漫画を開く前に本来やることを確認する
- 最初の作業を小さくする
- 先に5分や10分だけ作業する
- 漫画を読む時間や範囲を決める
- 作業場所から漫画を離す
- 漫画から戻れないなら短い休憩では読まない
- 読み始めると止めにくいなら、読むタイミングを変える
- 漫画以外にも逃げるなら、本来の作業を避ける理由を考える
- 読みすぎても、気づいたところから作業へ戻る
といった方法があります。
漫画を読むことそのものが先延ばしなのではありません。
本当は何をする予定だったのか
が重要です。
やるべきことがあるのに漫画を開きたくなったら、
「その前に10分だけ何を進められる?」
と考えてみましょう。
漫画を楽しむ時間と、やるべきことを進める時間を分けられれば、漫画をやめなくても先延ばしへの対策はできます。